この記事は「ロールバーとロールケージはどう違うのか?」という疑問を持った読者に向けて書いています。
自動車レースにおける安全装置として必須のロールバー・ロールケージに関する基本情報から、その特徴、取り付けの注意点、さらには車検への影響までを詳しく解説します。
また、これらの装置が一般道での事故においても安全性を高めるという事例や、スポーツカー愛好者にとっての価値についても触れています。
自動車の安全性を高めるための重要な部品について理解を深めたい方にとって、この記事は有益な情報源となります!
- ロールバーとロールケージは名称が異なるが、実際には同義語
- この装置が運転手と同乗者を横転や衝突時に保護する
- 車検におけるロールバー・ロールケージの取り扱いや注意点
- ロールバー・ロールケージの装着が車両の安全性と操作性に与える影響
ロールバー・ロールケージの違い|役割や注意点を解説
- ロールバーとロールケージの違い
- 自動車レースでは装着が義務
- 最も効果のある剛性パーツ
- 取り付けはプロに任せよう!
- 車検に注意!!
- メリット・デメリット
ロールバーとロールケージの違い
メーカーによって商品名は「ロールケージ」か「ロールバー」と表記されていますが、二つの違いとは何なのでしょうか?
結論から言うと、どちらも同じものを指しています。
ロールバーをロールケージと呼んでも、逆にロールケージをロールバーと呼んでも間違いではないと言う事です。
自動車レースでは装着が義務
ロールバーは、自動車レースでの装着が義務付けられています。
素材は「鋼材パイプ」で出来ています。
車内にいる運転手と同乗者を守るためのパーツで、車が横転などした際に”運転手の頭部が潰されないよう”に屋根やピラーを強化しするための製品です。
また、屋根だけではなく「側面や後方」からの衝撃に対しても軽減される効果があるため、搭乗者を怪我から守る確率がアップします。
最も効果のある剛性パーツ
実は、レース以外の一般道での走行中に起きた事故でも、ロールバーを装着していたため軽傷で済んだ例も結構あるようです。
ボディ剛性をアップさせるパーツは各部色々ありますが、ロールバーは最も効果を発揮するパーツなのです。
最近では、好みの色のロールバーパッドを巻いて、車内のドレスアップアイテムとしても利用されていたりします。
レースでの装着が義務であるように、ロールバーは基本的には「スポーツカー」に乗っている方が利用しています。
取り付けはプロに任せよう!
ロールバーの取り付けに関してですが、取り付けには「専門知識が必要」になります。
とはいえ、素人がDIYで簡単に取り付けることは可能ではあります。
ですが、単に取り付けするだけでは”全く効果が発揮できていない”装着の仕方になってしまうことが多いらしいです。
車検に注意!!
レース以外の一般道で装着しての走行は違反ではありませんが、状態によっては車検に通らない場合があります。
基本的に市販のロールバーは剛性強化の観点から「スチールかクロモリ」の材質で作られているので、金属が剥き出しになっています。
ですが、前述したように、ロールバーにクッションとして「パッド」を巻いておけばOKになります。
更に、もう一つ注意する点があります。
それは、ロールバーを装着することにより「乗車定員数」が変わってしまう場合です。
ロールバーを装着すると、後部座席に人が座れなくなる事が多いです。
要は車検証に記載された乗車定員数と、実際に乗れる人数が変わってしまうためですね。
この場合、車検を通すには「記載事項を変更」しなければなりません。
一方で、コペン・ロードスター等の、もともと乗車定員数が「2名」の車種は問題ありません。
メリット・デメリット
以上の点を注意しておけば、ロールバーを装着して一般道を走行しても何も問題はありません。
意外と装着するハードルはそれほど高くはないことが分かりますね。
- メリット:剛性アップで安全。操作性も安定する
- デメリット:車両重量が上がる。オープン時の解放感が減る
コペン用のロールバーをご紹介
- D-SPORT製ロールバー
- も。ファク製ロールケージ
D-SPORT製ロールバー
D-SPORTから販売されている、コペン用のロールバーです。
参考として、写真ではD-SPORTのカラーでもある黄色のパッドが巻かれていますが、これは別売の市販品でD-SPORT製ではありません。
製品仕様
- 適合車種:L880K
- 年式:02.06~12.08
- 品番:66501-B080
- 価格:¥88,000(税別)
- 仕様:6点式(ダッシュ逃げ)/40φ/肉厚2mm/スチール製(冷間引き抜き継ぎ目無し炭素鋼)
- 備考:アクティブトップ車専用。(アクティブトップ開閉可能)
なお、2019年4月時点では発売されているのは「L880K用のみ」で、LA400K用は開発中との事です。
も。ファク製ロールケージ
こちらは兵庫県にある「コペン専門のカスタム・アフターパーツメーカー」である「も。ファク」製のロールケージです。
製作されるデモカーは他の追随を許さないほどで、軽自動車ながら200馬力近いパワーで普通車を追い回すモンスターマシンを次々生み出しています。
ドライバーの保護とボディ剛性の向上の両者を実現するこのパーツは、ハイパワー化するなら絶対に装着したい内容です。
製品仕様
- 価格:95,040円(税込)
- 適合:L880K
まとめ:ロールバーとロールケージの違いと一般道での装着について
内容のポイントをまとめます。
- ロールバーとロールケージは同義で使われる
- ロールバー・ロールケージは自動車レースでの装着が義務
- 鋼材パイプ製で、横転時に運転手の頭部を保護
- 屋根やピラー強化に加え、側面や後方からの衝撃も軽減
- 一般道の事故でも軽傷で済む事例が多数
- ボディ剛性をアップさせる効果が高い
- 車内ドレスアップアイテムとしての利用も増加
- 主にスポーツカーに装着されることが多い
- 取り付けには専門知識が必要で、プロへの依頼が推奨
- 車検時にはロールバーのパッドの有無や乗車定員数の変更に注意
- メリットは安全性と操作性の向上、デメリットは車両重量増加やオープン時の解放感減少
- コペン用ロールバーはD-SPORT製とも。ファク製があり、それぞれ特徴が異なる