この記事では、日本の軽自動車市場における二大オープンスポーツカー、ダイハツの「コペン」とホンダの「S660」の比較検討を行います。
両車は軽自動車規格、2シーターのオープンスポーツカーという共通点を持ちつつ、それぞれ独自の特徴と魅力を有しています。
この記事では、これらの車種を購入しようと考える際の参考となるよう、デザイン、機能、価格、販売層、そして各モデルの販売動向について詳しく分析し、それぞれの個性と優位性を探ります。
軽スポーツカーに興味がある方、またはこれから購入を検討している方にとって、有用な情報を提供します。
- コペンとS660の主要な特徴と違い
- 両モデルのデザイン、機能、および性能の比較
- コペンとS660の各購入層と市場動向
- コペンとS660の価格帯とモデル別の販売状況
コペンとS660を徹底比較!それぞれの魅力を解説
- コペンとS660|それぞれの魅力
- ライバル車と思われがちの両車
- コペンの魅力
- S660の魅力
- テリー伊藤さんの試乗レビュー動画
コペンとS660|それぞれの魅力
この手の車(軽スポーツカー)を購入しようと思った際に、コペンとS660の両車を比較・検討された方は多いのではないでしょうか?
私はコペンを選びましたが、コペンにはコペンの良さがあり、S660にはS660にしかない良さがあると思います。(正直、コペン乗りから見てS660の内装はカッコいいと思います)
ダイハツの「コペン」とホンダの「S660」は共に、
- 軽自動車
- 2シーター
- オープンスポーツカー
と、言う同じ共通点をもっています。
初代コペンが2012年6月に生産終了してから、2年後の2014年6月に2代目のコペンが登場。
その翌年の2015年3月にS660が登場しています。
ライバル車と思われがちの両車
発売時期も近く、共に軽オープンスポーツカーであるために、コペンとS660は「ライバル」的な位置付けをされがちです。
ですが、ホンダ曰く「S660はコペンの対抗馬として出した訳ではない」との事です。
また、これは余談ですが、S660はホンダがかつて販売していた「ビート」の後継機であると認識されていますが、これも違います。
S660は「純粋に自分が乗りたいと思う楽しい車を提案した」という新しいコンセプトの元に開発された車種になります。
コペンの魅力
コペンは軽規格のオープンカーでは唯一、電動開閉のハードトップが採用されているのでルーフの開閉がとっても楽に行えます。
ラゲッジルーム(トランク)も広くゴルフバックが収納できる等、荷物もそれなりに載せられます。
既に生産が終了している初代コペンL880K型は、見た目の可愛らしさなどデザイン性が高く評価されており、未だに根強い人気を誇っています。
現行のLA400K型は異なったデザインが3タイプ(ローブ・エクスプレイ・セロ)あります。
※追記:現在では上記3タイプに加えて「クーペ、GR Sport」も加わっている。
ドレスフォーメーション
また、樹脂外板の着せ替えができる「ドレスフォーメーション」も魅力的です。
- ローブからセロ
- セロからローブ
等への着せ替えが可能となっています。
S660の魅力
S660はソフトトップの手動脱着のため、ルーフの開閉に関してはコペンよりも一手間掛かります。
また、ソフトトップを収納するBOX以外は、ほぼ収納スペースがありません。
ルーフ開閉や収納面ではコペンより劣りますが、そもそもS660は荷物が乗る乗らない何てことを気にする車ではないのです。
走りに特化している
更に、走りの面「スポーツカー」としての魅力はS660の方に軍配が上がります。
エンジンパワーを最大限に活用するため、軽自動車では初の6速MTが設定されています。
また座席後ろには小窓があり、走行中に背後から聞こえるエンジン音を堪能できるように工夫されています。
テリー伊藤さんの試乗レビュー動画
コペンとS660はどっちが売れている?販売台数の比較
- コペンからS660への買い替えも多い!?
- MT車とAT車の売れている割合
- 購入層の割合
- コペン3タイプ別での人気
- 価格差を比較
- 販売台数の比較
コペンからS660への買い替えも多い!?
世間では「コペン派」「S660派」なんて分かれていそうなイメージですが、
実は『コペンからS660に乗り換える』方が結構多くいらっしゃるようです。(笑)
S660の購入者は同じホンダ車(ビート・フィット・CR-Z・Nシリーズなど)からの買い替えが高い比率を占めています。
ですが、なんとコペンからの買い替えが第3位(5%)となっているのだそうです。
MT車とAT車の売れている割合
近年、若者の新規普通免許取得の割合はAT限定免許での取得が約6割と過半数を占めていて、今後も増加傾向だそうです。
この流れが、MT車・AT車の販売台数にも表れているようです。
両車ともスポーツタイプですから、MT車の方が売れているように思われますが、なんとコペンに至っては、購入者の8割がAT車(CVT)と圧倒的に売れています!
よりスポーツカー色が強いS660でも、購入者の4割がAT車(CVT)となっています。
購入層の割合
コペン
コペンの購入層で一番多く占めるのが、50代以上の男性です。
初代コペンを彷彿とさせる丸目の「セロ」が発売されてからは「若年層・女性」からの人気も上がり、20代の若年層が約3割・女性は全体の約2割と増加しています。
S660
S660では、40代男性が27%と最も多く、次いで50代男性が26%、60代男性が23%、30代男性では1割弱となっています。
女性は全体の8%弱。
コペン3タイプ別での人気
前述したように、新型コペンは1つではなく「3タイプのデザイン」があるのも特徴の一つです。
各タイプ別の人気度合を調べてみました。
LA400K型・タイプ別での販売数の割合
- セロ:約5割
- ローブ:約4割
- エクスプレイ:約1割
コペンと言ったら絶大な人気を誇る「初代のデザイン」ですが、その「丸目」を継いだセロが一番人気という結果です。
最も斬新なデザインのエクスプレイに至っては、何と全体の1割しか売れていないと言う結果に。
価格差を比較
コペン
グレード | 価格 |
ローブ | CVT:1,852,200円 5MT:1,873,800円 |
ローブS | CVT:2,052,000円 5MT:2,073,600円 |
エクスプレイ | CVT:1,852,200円 5MT:1,873,800円 |
エクスプレイS | CVT:2,052,000円 5MT:2,073,600円 |
セロ | CVT:1,906,200円 5MT:1,927,800円 |
セロS | CVT:2,106,000円 5MT:2,127,600円 |
S660
グレード | 価格 |
α | 6MT/CVT:2,185,920円 |
β | 6MT/CVT:1,980,720円 |
Modulo X | 6MT/CVT:2,850,120円 |
販売台数の比較
コペン:2015年の販売台数(発売年の翌年)
- 7,247台
S660:2016年の販売台数(発売年の翌年)
- 10,298台
コペン | S660 | |
2017年5月 | 200台 | 163台 |
2017年6月 | 252台 | 224台 |
2017年7月 | 246台 | 370台 |
2017年8月 | 185台 | 194台 |
2017年9月 | 257台 | 466台 |
2017年10月 | 256台 | 480台 |
2017年11月 | 256台 | 461台 |
2017年12月 | 197台 | 251台 |
2018年1月 | 258台 | 161台 |
2018年2月 | 243台 | 234台 |
2018年3月 | 277台 | 317台 |
2018年4月 | 273台 | 221台 |
まとめ:コペンとS660|ライバル車の魅力を徹底比較
内容のポイントをまとめます。
- コペンとS660は共に軽自動車、2シーター、オープンスポーツカー
- コペンは2014年に2代目が登場、S660は2015年に発売
- コペンには電動開閉ハードトップ、S660には手動脱着ソフトトップ
- コペンはラゲッジルームが広く、ゴルフバッグ収納可能
- S660は内装デザインと質感が高く、走りの面でも優れる
- コペンからS660への乗り換えが意外と多い
- コペン購入者の8割がAT車、S660では4割がAT車
- コペンの主な購入層は50代以上の男性、S660は40代以上が多数
- コペンにはローブ、エクスプレイ、セロの3タイプあり
- コペンとS660の価格とグレードが異なる
- 2015年のコペン販売台数は7,247台、2016年のS660は10,298台
- コペンとS660の月別販売台数に差異あり、特別仕様車の影響も